福岡のカラーリスト中村秀子のキラリ彩り日記

福岡のカラーリスト、中村秀子のカラーブログです。身の回りのカラーや色彩についての気付きや感動を日々アップして参ります。

黒衣の肖像画にみるオランダの黒♪

オランダ ハーグのマウリッツハイス美術館アムステルダム

国立美術館に参りました。

 

何よりも驚いたのは、黒い服を着た肖像画がなんと多いことか!

 

首の周りには男女を問わずに豪華なレース飾りをつけていますが、

衣服はといえば黒一色なのです。

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これなど背景のカーテンや椅子の色に高価なスカーレット(

緋色)が使ってあります。

このように黒を一層引き立たせる心憎い手法もよく見られます。
 

画家の肖像画はえり飾りがレースではありません。

そこにちょっと身分の違いが見て取れます。

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何点か写真に収めるうちにどれもこれもがそうなので、

途中でやめてしまったほどです。

これは一体どういうこと?

 

 

黒服の流行はスペインハプスブルグ王家のカルロス1世の頃からと言われています。

 

カルロス1世(神聖ローマ皇帝カール5世)はこのフランドルあたりにあったブルゴーニュ公国の家系で、

 

ブルゴーニュ公国時代から既に黒がもてはやされるようになっていた

ということらしく、

それがスペインの方に引き継がれたというのが正しいようです。。。

 

そしてスペインの黒は敵対国になったオランダやイギリスに伝播して

「オランダの黒」「イギリスの黒」となっていったようです。

 

王侯貴族が好むようになれば、下の者たちにも当然伝播していくわけですよね。

 

もう一つ

黒が流行した理由は、16世紀からの宗教改革だったと言います。

 

戒律を厳守、清貧を尊ぶ宗教改革は色彩の追放へと動いていきます。

 

 ということから

これらの美術館に収められている北方ルネサンスの画家たちも黒い肖像画

多く残しているというわけでした。

 

プロテスタント画家のレンブラント(1606-1669)の

「テュルプ博士の解剖学講義」(1632)

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先生も生徒も皆黒い衣服です。

 

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「夜警」(1642)(現在修復中で修復の様子をガラス越しに見せていました)

も全体的に暗い色調で、黒服を着ている人々が多いです。

レンブラントもセピア(イカ墨の色)をよく使用したと言われます。

 

このころは職業や身分を問わずに黒が着られていたことがわかります。

 

黒い肖像画ばかりなのも納得です♪

 

さらに面白いことにヨーロッパ中に流行したかに見える黒ですが、

フランスだけは黒に染まらなっかということなんです。

 

確かにそうですよね、

ルイ王朝の肖像画はもっと色彩豊富な華やかなファッションですよね。

 

ところで

黒以外ももちろん。。。

私たちにもおなじみのフェルメールの作品、

当時高価なラピスラズリをふんだんに使ったブルーがとても印象的です。

 

近くで見ると、
もっともっとブルーの色が冴えて見えます。

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